湘南鎌倉寺社めぐり

鎌倉・湘南地域を中心に寺社や史跡をめぐる日記

観光&食べ歩きも楽しめる!鎌倉江の島七福神めぐり

鎌倉江の島七福神めぐり体験談

鎌倉江の島七福神めぐりは、弁財天2箇所の全8寺社を巡るコース。専用の色紙や御朱印帳が用意されているので、やる気もUP!

満願達成でこんな素敵な色紙が完成します☺︎

  • 一年を通していつでも始められる
  • どこから巡っても何日かかってもOK

という気軽さと、何より観光&食べ歩きを楽しみながら回れるところがポイント。頑張れば一日で回りきることも可能ですが、私は最寄り駅ごとに分けてのんびり巡ってきました。

江島神社/奉安殿《弁財天》

江島神社 朱の鳥居

江島神社は、辺津宮中津宮・奥津宮の三宮から成る神社で、巡礼対象の奉安殿(ほうあんでん)は、辺津宮の境内にあります。

仲見世通りを抜けると朱の鳥居に到着。階段を使う場合はこのまま真っ直ぐ。エスカーを使う場合は左へ行くと乗り場があります。上り専用なので帰りは階段になりますが、1区の2連は映像アートの演出があってとてもキレイですよ☺︎

階段を上りきった先、またはエスカー1区出口の正面に出てくる建物が辺津宮で、その左手にある八角形の立派なお堂が奉安殿です。

奉安殿(拝観有料・堂内撮影禁止)

神聖な空気に包まれた堂内には、八本の腕に武器を持つ八臂(はっぴ)弁財天と、白くて美しい妙音弁財天が鎮座。技芸上達、幸福・財宝を招く福神として信仰を集めています。

弁財天は、古代インドの「サラスヴァティー」を起源とする仏教の守護神で、日本に伝来した当初は武装した戦いの神としての姿が一般的だったそう。江の島の弁財天信仰は、源頼朝が奥州征伐の戦勝祈願のため文覚に命じて御窟(現:岩屋)に弁財天を勧請したことから始まったといわれています。

江島神社の前身は「金亀山与願寺(きんきざんよがんじ)」と称するお寺で、

  • 本宮(御旅所)(現:奥津宮)
  • 上之宮(現:中津宮
  • 下之宮(現:辺津宮

の三宮を「弁天社」と総称していました。

もとは御窟が本宮でしたが、内部に海水が入り込んでしまう旧暦の4~10月までの期間は、本宮のご本尊を山の上の御旅所に移していたため、後に御旅所が本宮と呼ばれるようになりました。


江戸時代の江島弁天は秘仏とされていたため、6年に一度のご開帳にはたくさんの人が江の島を訪れたそうです。その後、明治の神仏分離政策により仏式を廃して神社に転向し、現在のご祭神(宗像三女神)に改められました。

宗像三女神は、アマテラスとスサノオの誓約によって生まれた三姉妹の女神で、このうち古事記では次女設定(文献により異なる)のイチキシマヒメは、美しい容姿や水を司るという共通点から、神仏習合の時代に弁財天と同一視されていた神さま。そんなイチキシマヒメを含む三女神を迎えることで、うまく折り合いをつけたわけですね。

奉安殿に入ったのははじめてでしたが、この機会に貴重な尊像を拝めて良かったです。向かいの授与所で色紙を選び、最初の御朱印をいただきました。

▶︎オススメのお店・食べ物(仲見世通り)
紀の国屋本店のおだんご・あさひ本店の丸焼きたこせんべい

江島神社/奉安殿
所在地:藤沢市江の島2-3-8
TEL:0466-22-4020
拝観時間:8:30~16:30
拝観料:大人200円、中高生100円、小学生50円
御朱印受付時間:8:30~17:00
七福神御朱印:300円
 

浄智寺布袋尊

北鎌倉は、にぎやかな鎌倉駅周辺とは違い、静かで落ち着いた雰囲気が魅力の街。駅から浄智寺まではほぼ一本道で、入口の曲がり角には大きな「七福神」の看板が出ています。

浄智寺 入口の曲がり角

訪問した時はちょうど苔の見頃(6~7月)だったため、山門手前の石橋や鐘楼門に続く石段は青々としてとても美しく心が洗われました。石碑の手前には鎌倉十井の一つ「甘露ノ井」もあります。

山門前の池や石橋

石段を上った先に受付があるので、拝観料を納めて中へ。浄智寺は、鎌倉五山第四位の寺格を誇る由緒あるお寺。ご本尊は「過去・現在・未来」を見守る三世仏で、本堂の裏手には聖観音も祀られています。

本堂の奥から順路に沿って進んで行くと、涼やかな竹林とやぐらの先に布袋尊の案内看板が出てきます。トンネルの向こうは岩壁に囲まれた静かすぎるお墓で、心拍数が上昇。でも、突き当たりの洞窟に見えてきた布袋尊がなんとも言えない良い表情で、一気に心が和みました☺︎

布袋尊(お酒をお供えすると喜ぶそう)

弥勒菩薩の化身ともいわれる布袋尊は実在した中国の禅僧がモデルになっていて、俗称のとおり大きな布袋を背負い、いつも笑顔を絶やさない円満な人柄だったそう。福徳円満の福神で、黒くなったお腹を触ると元気を分けてもらえます。

茅葺き屋根の書院から見える中庭や茶室もとても素敵で、ゆっくり散策してから書院の右手の寺務所で御朱印をいただきました。

▶︎オススメのお店・食べ物
北鎌倉駅西口にある御菓子司こまき(甘味処)の和菓子&お抹茶セット ◡̈

浄智寺
 所在地:鎌倉市山ノ内1402
 TEL:0467-22-3943
 拝観時間:9:00~16:30
 拝観料:大人200円、中学生以下100円
 七福神御朱印:500円
 

鶴岡八幡宮/旗上弁財天社《弁財天》

旗上弁財天社は、三の鳥居から入ってすぐ右手にある源氏池の「中の島」に建っています。

源氏池 中の島

源平池】と呼ばれるこの池には伝説があって、源頼朝の命により造成された当初はどちらの池にも島は4つずつあったそうですが、北条政子が東の池から島を1つ減らし「三は産なり!四は死なり!」と、源氏の繁栄と平家の滅亡を祈念したといわれています。

源平池

今では紅白入り乱れて咲いている蓮の花も、当時はそれぞれの旗にちなんで源氏池に白、平家池に赤が植えられていたんだとか。

旗上弁財天社は、頼朝の旗上に際して弁財天の霊験があり、その加護によって源氏再興を果たしたことから、武運長久や大願成就の福神とされています。

ご祭神は、江島神社の三宮と同じ宗像三女神

鶴岡八幡宮もまた、明治維新を迎える前は「鶴岡八幡宮」という神仏習合の施設でしたが、神仏分離令によって仏教関連の建物はすべて取り壊されてしまったため、現在の社殿は昭和55年に古図をもとに復元されたものです。ちなみに、当時の弁天社に安置されていた弁財天像は、境内の国宝館に寄託されています。

社殿裏手の政子石も拝んでから、手前の授与所で御朱印をいただきました。このあと、宝戒寺→妙隆寺→本覚寺を回るため、大石段は上らず下拝殿からの参拝に留めて出発しました。

▶︎オススメのお店・食べ物(小町通り
老舗キャラウェイのカレー、漬物専門店味くらの冷やしきゅうり(夏)

▶︎鶴岡八幡宮
所在地:鎌倉市雪ノ下2-1-31
TEL:0467-22-0315(社務所
拝観時間:6:00〜20:00
拝観料:無料

▶︎旗上弁財天社
御朱印受付時間:9:00~16:00
七福神御朱印:500円
 

宝戒寺《毘沙門天

鶴岡八幡宮の三の鳥居を出て左へ約3分ほど歩くと宝戒寺に到着。

この日は真夏の炎天下だったので、参道の木陰が涼しくて気持ち良かったです。

受付で拝観料を納め、正面の本堂へ。靴を脱いで中に上がらせていただくので素足はNG。

堂内にはたくさんの仏像が並んでいるので、小銭は多めに用意しておくと良いかも。まず、中央後方の⑧がご本尊の子育経読地蔵、左奥から三体目の①が毘沙門天です。(公式サイトに一覧あり)

毘沙門天は仏教の天部に属する守護神で、武装した勇ましい姿に怖い顔で邪鬼を踏みつけているのが特徴。財宝富貴・病魔退散などの福神とされています。③に不動明王、⑫には迫力の閻魔大王もいて、厄除けの効果もかなり期待できそう。

宝戒寺には他に3つのお堂と北条一族を供養する慰霊塔があって、それぞれにお参りしてから本堂内の寺務所で御朱印をいただき、妙隆寺へ向かいました。

宝戒寺
所在地:鎌倉市小町3-5-22
TEL:0467-22-5512
拝観・御朱印受付時間:4〜9月は9:30〜16:30、10〜3月は9:30〜16:00
拝観料:大人300円、中学生200円、小学生100円
七福神御朱印:500円
 

妙隆寺《寿老人》

妙隆寺は、宝戒寺を出て左へ約5分ほど歩いた右手に出てきます。

住宅街の一角にひっそりと佇むとても静かなお寺。本堂は非公開で、賽銭箱や覗き窓も見当たりませんでした。

寿老人は本堂手前の小堂に祀られています。

仙人のような見た目で鹿を連れていることが多い寿老人は、長寿を司る道教の神さま。中国に伝わる「述異記」によれば、鹿は千年生きると青色に、もう五百年生きると白色に、さらに五百年生きると黒色になるとあり、寿老人が連れている鹿は黒色なんだとか。

祠の裏には「鍋かむり日親」の異名を持つ日親上人が修行をした池や石像もあります。

御朱印は、本堂に向かって左手にある寺務所のインターホンを押してお願いする形式。ドキドキしましたがとても丁寧に対応してくださいました。
(ほっ…)

妙隆寺
所在地:藤沢市鎌倉市小町2-17-20
TEL:0467-23-3195
御朱印受付時間:10:00(1月のみ9:00)~12:00/13:00〜16:00
拝観料:無料
七福神御朱印:500円
 

本覚寺/夷堂《えびす神》

妙隆寺を出て右へ約5分歩くと、本覚寺に到着。

出入口はもう一箇所ありますが、本堂は若宮大路に背を向けて建っているので、仁王像がいるこちらの門が正門です。
七福神めぐりの対象は正門を入ってすぐ右手にある夷堂(えびすどう)で、商売繁盛や家運降盛などのご利益を授かることができます。

お堂には“夷尊堂”の額。“夷”という漢字には「異郷から来た者」という意味があり、七福神で唯一日本出身のえびす神は、日本神話で海に流されてしまう“ヒルコ”と同一視されています。

夷堂は、鎌倉幕府の裏鬼門を守護するため源頼朝によって創建されたのがはじまり。元は正門のあたりに建っていましたが、幕府の滅亡とともに焼失。その後、1436年に本覚寺の創建とともに再興されるも、明治の神仏分離令により蛭子神社遷座させられ、1981年に再勧請されて現在のお堂が建てられました。

中には、真っ黒で目力のある古式の夷尊神が祀られています。

本堂にはご本尊の釈迦三尊像。本堂の右手奥には日蓮上人の分骨堂があって、桜の木の下にいるしあわせ地蔵は、頭をなでてお祈りすると願いを叶えてくれるそうですよ。

正門の近くにある寺務所で、1日1回にぎると福が授かれるという手作りの“にぎり福”(1個500円)と、御朱印をいただいて帰りました。

▶︎ 本覚寺(夷堂)
所在地:鎌倉市小町1-12-12
TEL:0467-22-0490
拝観・御朱印受付時間:9:00〜16:00
拝観料:無料
七福神御朱印:500円

 

長谷寺大黒堂《大黒天》

長谷駅から徒歩約5分。門かぶりの立派な松と赤い提灯が印象的な長谷寺に到着。

拝観券を購入して中へ。パンフレットは入ってすぐのところに置いてあります。

七福神めぐりの対象は、受付から右手方向に進んだところにある大黒堂の「出世開運授け大黒天」です。

東日本最古といわれるご本尊の大黒天像は「観音ミュージアム」に収蔵されていて、普段は非公開。その代わりとして祀られているのが、堂内正面の出世開運授け大黒天で、その右手にいるのが[大黒天・弁財天・毘沙門天]の3つの顔を持つ三面大黒天。扉の左にいるのがさわり大黒です。

山門を背にして階段を上り、本堂の「観音堂」へ。金色に輝く高さ9.18mのご本尊(十一面観音)は圧巻の迫力。寺伝によれば、この像は奈良の総本山長谷寺に祀られていた旧ご本尊と同じ霊木から彫り出されたものなんだとか。

この日はあいにくの天気だったので眺望散策路はパスしましたが、広い境内をのんびりと見て回り、癒される!と人気の“和み地蔵”と、境内に点在する“良縁地蔵”も制覇しました。
(①経蔵奥の竹林・②中段の通路・③妙智池脇の庭)

本堂入口の脇にある受付で御朱印をいただき、御霊神社に向かいました。

▶︎ 長谷寺大黒堂
所在地:鎌倉市長谷3-11-2
TEL:0467-22-6300
拝観時間:8:00〜16:30(17:00閉山)
4〜6月のみ8:00〜17:00(17:30閉山)
拝観料:大人400円、小学生200円
御朱印受付時間:8:00〜16:00
七福神御朱印:500円
 

御霊神社/宝物庫《福禄寿》

長谷寺から最短ルートを歩いて約6分、御霊神社に到着したけれど…あら?

どう見ても表門じゃなかったので、突き当たりまで戻って仕切り直すことにしました。あらためて正面から到着。鳥居のすぐ前を江ノ電が走ります。

境内は全面撮影禁止のため、写真はここまで。正面が社殿、鳥居をくぐってすぐ右手が授与所。その奥に、七福神めぐり対象の宝物庫(有料)があります。

祀られている福禄寿は長寿・家禄永遠の福神で、なんと像ではなくお面!庫内には他にも奇妙なお面が並んでいて、これは毎年9/18に行われる面掛行列に使用されるものです。

▼お面は全部で10種類

①爺、②鬼、③異形、④鼻長、⑤烏天狗、⑥翁、⑦火吹男、⑧福禄寿、⑨おかめ、⑩女


9/18は御霊神社のご祭神「鎌倉権五郎景政」の命日。16歳で後三年の役に従い、目を射抜かれながらも敵を討ち取ったとされる伝説の武将です。境内には夫婦銀杏や御神木のタブの木、末社、景政が弓を立てかけたと伝わる松の古木など、思っていたより見どころの多い神社でした。

名誉宮司のウッシーくんが見当たらなかったのはちょっと残念でしたが、最後の御朱印と結願の印をいただき、鎌倉江の島七福神めぐりを終えました。

▶︎オススメのお店・食べ物
江戸時代から続く老舗「力餅家」の権五郎力餅・福面まん頭

御霊神社
所在地:鎌倉市坂ノ下4-9
TEL:0467-22-3251
拝観時間:24時間
拝観料:無料
御朱印受付時間:9:00〜16:30
七福神御朱印:500円
▶︎宝物庫
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料:大人100円、小中高生50円


いかがでしたか?
皆さんもぜひ、めぐってみてください☺︎